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【第1回】ニキビ専門ドクターの黒川一郎先生にお聞きしました。【第1回】ニキビ専門ドクターの黒川一郎先生にお聞きしました。

黒川先生のプロフィール

いつも同じところにニキビができるように思います。理由があるのでしょうか。
必ずしも同じところにできているわけではないと思いますが、ニキビができやすい場所があります。顔の中ではおでこ、鼻といったいわゆるTゾーン、それからほほ、あごの辺りにもよく見られます。胸、背中にもよく見られますが、これは顔と同様、大きな皮脂腺が多いからです。またおでこは前髪の刺激、頬からあごにかけてのフェイスラインも髪の毛先が触れやすいといった理由で、ニキビができやすい場合があります。
ニキビ痕が残るのはどんな場合でしょうか?ニキビ痕にも種類がありますか?
ニキビ痕が残るのは、適切なケアがなされずにニキビが炎症を起こし、さらに悪化して皮ふに大きなダメージを与えてしまった場合です。皮ふ科でニキビ痕と呼ばれるものは、凹凸ができるものですが、ニキビの炎症が治まったのち、赤みや紫色が残ったり、色素沈着がみられる場合もあります。それぞれを以下に詳しく解説します。
・凹凸タイプ(いわゆるニキビ痕)
凹凸タイプは、色ではなく形として残ってしまうニキビ痕で、アイスピックで突いたような凹みが残る場合、クレーターと呼ばれる広い凹みが残る場合、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)、ケロイドと呼ばれる盛り上がりなどがあります。
肥厚性瘢痕はニキビのできた場所が少し盛り上がっているもの、ケロイドはその周りにもボコボコと盛り上がってくるものを言います。これは、ニキビの激しい炎症が肌の奥の真皮層にまで達してしまい、皮ふの組織が傷ついてしまった結果です。いずれの場合も完治するのは難しく、改善するにもお金と時間がかかると考えられます。
・赤み、紫色が残るタイプ
赤み、紫色タイプは一見するとニキビのようにも見えますが、ふくらみはなく、平らな状態です。これは、ニキビが炎症を起こした際に毛穴の周辺でうっ血(赤み)と内出血(紫色)(周囲の毛細血管が拡張し、破壊され血がにじみ出る)が起き、それが残ってしまったものです。これらは、だんだんと薄れていきますが、完治するには時間がかかります。
・色素沈着タイプ
色素沈着タイプは、シミのような茶色のものが残る場合で、メラニンと関係があります。ニキビが炎症を起こすと真皮と表皮で炎症後の色素沈着が起こります。表皮の細胞でメラニンの産生の増加がみられます。活性酸素は炎症を起こす働きをしますが、同時にメラニン色素を過剰につくり、茶色い色素沈着になるとも考えられています。皮ふに残ったメラニン色素はターンオーバーによって次第に薄くなっていきますが、皮ふ組織の深い部分に色素沈着が起きていると、なかなか消えないシミ痕になってしまいます。
ニキビができやすい体質ってあるのですか?
遺伝的にニキビができやすい人、ひどくなる人がいることがわかってきました。人より毛穴が詰まりやすい、アクネ菌が増殖しやすいなど様々な要因があると思われますが、特に重度の痕が残るようなニキビができるのは、体質の影響が大きいと考えられています。血縁者でニキビに苦労した人がいれば、普段からスキンケアに注意を払い、ニキビが出始めたらより早めに医療機関を受診するのが良いと思います。